痛風・高尿酸血症について | 三鷹駅 徒歩5分 内科 みたかヘルスケアクリニック

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痛風・高尿酸結晶

痛風・高尿酸結晶の症状と原因

 痛風・高尿酸血症の症状と原因

痛風・高尿酸結晶の症状と原因痛風・高尿酸血症の原因
痛風は、針状の尿酸塩の結晶ができ、体のあちこちに溜まって痛みをひき起こす症状の事で、風にあたっても痛むというほどの激痛を伴う厄介な病気です。そもそも痛風の原因となる尿酸塩の結晶は、血液中の尿酸が多くなりすぎている状態で、尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在し、やがてそれが結晶化して痛風の症状を引き起こします。この血液中の尿酸が多い状態を高尿酸血症といます。尿酸とはプリン体という物質であり、体内の細胞の老廃物です。尿酸という言葉は「尿に排泄される酸」という性質に由来しているそうで、通常は代謝の経過で腎臓から燃えカスとして尿と共に一定量排泄されるものです。尿酸の血液内における濃度、いわゆる尿酸の基準値は、おおよそ「 4.0~7.0mg/dl位」が正常とされています。ふつう体内では、毎日0.5g程の新たな尿酸が自己生成され、更に食物から0.1g程を吸収されて、常に体内外を循環しています。しかし、何らかの異常等により尿酸が腎臓からスムーズに排泄されないという原因や、尿酸の成分となっていくプリン体の過剰摂取、過食や美食、肥満、多量のアルコール摂取、過度の運動や筋肉疲労、脱水、継続的なストレス等の要因によって尿酸が体内に多く作られてしまう場合など、結果的に尿酸値は上がっていきます。また、尿酸値は遺伝による影響があるともいわれます。


【 プリン体を多く含む食品の例
※ レバー、エビ、あじの干物、子牛の肉、もつ類、ウナギ、カズノコ、ワカサギ、ニシン、カツオ、タラ、マグロ など


痛風・高尿酸血症の症状
高尿酸血症には特に「痛い」「苦しい」などの症状は起こりません。しかし高尿酸血症の状態が持続、つまり尿酸値が高いのに治療をせずにそのままでいると、痛風、尿路結石症、慢性腎臓病(CKD)、腎不全といった疾患のリスクが高くなります。特に高尿酸血症は、高尿酸血症 = 痛風 といってもいいほど発症の確率が高く、痛風が発症した場合、初期症状は尿酸が溜まりやすい手足の関節に表れ、最も出やすいのは足の親指の付け根に痛みを感じ初めます。痛風発作は、ある日突然起こり、関節が赤く腫れ上がり、がまんできないほどの激しい痛みを伴います。初めは一時的に痛みが収まりますが、突然に痛風発作が再発し、次第に慢性化します。
尿路結石症は、尿路に石ができる病気で、コチラも非常に激しい痛みを伴います。
腎障害が重症化した場合には、透析が必要になり、透析は入院あるいは通院で、毎日~数日おきに血液中の老廃物を取り除く治療で、大変な苦痛を伴います。このように高尿酸血症を放置すると


高尿酸血症によって引き起こされる合併症 】


■ 痛風
足・膝・腰・肩・肘や手など全身の関節に激しい痛みを感じます。

尿路結石症
わき腹や背中側あたりの激痛が発症し、倒れこんだり、のたうちまわるほどの激しい痛みを感じます。

慢性腎臓病
慢性腎臓病(CKD)は腎臓の機能が低下する病気で、初めは自覚症状がありません。慢性腎臓病が進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れてきます。これらの症状が自覚されるときは、すでに慢性腎臓病(CKD)がかなり進行していると考えられます。

腎不全
腎臓は、左右それぞれ約100万個のネフロンと呼ばれる尿を生成する尿細管の組織によって構成され、この組織が尿の生成、細胞外液中の水や電解質等の濃度を調節する働きを持っています。この糸球体組織の機能が60%以下まで低下した状態を腎不全と呼び、10%未満まで進行すると人口透析治療が必要な「末期腎不全」の状態となります。

高血圧・糖尿病・脂質異常症・高脂血症 など

痛風・高尿酸結晶の症状と原因

 痛風・高尿酸血症への対処と治療

痛風・高尿酸血症への対処と治療痛風と高尿酸血症の治療のプロセス
痛風の治療は、発作が起きている場合には炎症を抑えること、痛みを抑えることから始めます。発作が治まってからは痛風の原因となる高尿酸血症の治療を始めます。高尿酸血症の治療は大きく分けて、薬物治療と生活習慣の改善があります。
 
1. まずは痛風の発作を抑える
【 痛風の薬物治療 】
痛風発作に使用する薬には2種類あります。ひとつは発作直前または発作初期に発症を回避したり中断させたりする薬、もうひとつは激痛時のさし迫った痛みをとにかく軽減させるために使われる薬です。痛風発作が起きてから慌てて尿酸降下薬を服用すると、かえって炎症がひどくなることがありますので飲んではいけません。ただしもともと服用していて発作が起きた場合は、原則として服用を続けます

■ 痛風初期に効果的なコルヒチン
コルヒチンはピリピリとした違和感を感じる発作の直前や発作の初期に服用する事で、症状の進行を抑えたり発作を未然に防ぐ事ができます。ただし発作が激痛期になってしまってからは服用してもあまり効果はありません。痛風の患者さんが医師の診察を受けるのは激痛期になってからがほとんどなので、コルヒチンを使う事が少ないのが現実です。どちらかというと尿酸降下薬を飲み始めて尿酸値が下がった時など発作が起きやすい状況で、発作を未然に防ぐために服用する事があります。

■ 痛風の発作が起こったら使用する抗炎症薬
痛風発作の激痛の原因は関節の炎症です。そのため抗炎症・鎮痛作用のある薬物を投与して、炎症を抑え痛みを軽減する治療が行われます。日本では主に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されています。この薬は体内で痛みや炎症の原因物質であるプロスタグランジンの生成を減らす働きがあります。この薬を服用すると胃が荒れやすくなるほか、高齢者では腎障害が起きることがあります。また、腎障害などで非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使えなかったり、投与しても効果がない場合には、強力な抗炎症作用がある副腎皮質ステロイドを使用します。この薬はあまり早く使うのをやめてしまうと関節炎が再発する事があるので、使用量を日数をかけて徐々に減らしていく必要があります。

2. 次は高尿酸血症の薬物治療を行う
痛風と高尿酸血症の治療のプロセス激しい痛みを伴う痛風発作が治まったら、次はその原因である高尿酸血症の治療にとりかかります。尿酸値を正常域まで下げる事は、痛風発作の再発を防ぐ事はもちろんのこと、腎障害や尿路結石などの合併症を回避することもできるのです。
高尿酸血症の治療は薬物療法と生活療法が基本となります。どんなに薬で尿酸値を下げても、尿酸値を高くした生活習慣が改善しない限り同じ事を繰り返す事になります。また食事療法を中心とした生活療法は、高尿酸血症に併発しやすい肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防や改善に効果があるので、積極的に取り組む必要があります。痛風発作や痛風結節が見られる場合は、薬物療法が中心となります。

※ 高尿酸血症とは尿酸値が 7.0mg/dl以上のことをいい、この値を超えると治療が行われますが、痛風発作などの症状がない無症候性高尿酸血症の場合はその基準がゆるく、8.0mg/dl以上で薬物療法が行われます。さらに腎障害や尿路結石、高血圧、高脂血症、糖尿病などの合併症もない場合は、さらに基準はゆるくなり9.0mg/dl以上で薬物療法が行われます。

【 高尿酸血症の薬物治療 】
高尿酸血症の治療には、尿酸降下薬を使用しますが、尿酸降下薬はその作用の違いによって、尿酸排泄促進薬と尿酸生成抑制薬に分けられます。
 
尿酸排泄促進薬
そもそも尿酸は腎臓の糸球体にある毛細血管の血管壁からいったんすべてろ過されます。しかし、尿酸は再び再吸収され、ろ過された尿酸のうち10%が尿とともに排泄されるのです。この再吸収を抑制し、尿酸の排泄を促進するのが尿酸排泄促進薬なのです。代表的な薬にベンズブロマノン(商品名:ユリノーム)があります。

尿酸生成抑制薬
尿酸生成抑制薬は、プリン体が尿酸に変化する過程に関与する酵素の働きを阻害する薬で、この薬を投与すると血液や尿中の尿酸量が減少します。しかし陣障害のある人は中毒症状が出る事もあり服用量を減らさなければならないので、医師の処方量をきちんと守る事が大切です。代表的な薬にアロプリノール(商品名:ザイロリック)があります。

高尿酸血症には排泄低下タイプ、産生過剰タイプ、混合型の3つのタイプがあり、これに合わせて尿酸降下薬の種類も選ぶ必要があります。排泄低下タイプには尿酸排泄促進薬、産生過剰タイプには生成抑制薬を使用するのが原則となっています。また、尿酸排泄促進薬を使用すると尿中の尿酸が増え、尿路結石のリスクが高まります。よってもともと尿中排泄量の多い生産過剰タイプに使用すると、尿路結石のリスクはますます高くなってしまうので、これらの薬の選定と使用は十分な検査に基づいて慎重に行い、必ず医師の指導に従って正しく服用する必要があります。

3. 生活改善により尿酸値を下げる
痛風と高尿酸血症の治療のプロセス【 高尿酸血症の生活改善による治療 】
高尿酸血症の原因は、体内で産生する尿酸と排泄する尿酸のバランスが崩れると、血中の尿酸値が上昇します。このバランスを崩す原因としては、栄養の過剰摂取やアルコールの飲み過ぎ、精神的なストレス、肥満、運動不足などが考えられます。また、高尿酸血症・痛風患者さんの20%は親や兄弟に高尿酸血症や痛風の人がいることから、遺伝的な要因も考えられます。
 
 
高タンパク・高脂肪・高カロリーな食事を制限する
今は高タンパク・高脂肪・高カロリー欧米型の食生活が日常的になりました。その結果肥満や生活習慣病の患者数が増えていき、高尿酸血症の患者も増加しています。肥満指数(BMI)が上がるとともに高尿酸血症にかかる人も増え、肥満指数25以上の人の約70%が高尿酸血症にかかっているというデータもあります。高タンパク・高脂肪・高カロリーの食事を控えるようにしましょう。

アルコール摂取量は適量で
アルコールは尿酸のもとになるプリン体を増加させる上に、尿酸の排泄量を低下させるので、結果として尿酸値を上げる原因になってしまいます。実際、痛風患者さんにはアルコールを長い間多く飲み続けてきた人が少なくありません。特にビールには尿酸の元になるプリン体が多く含まれているので注意が必要です。

■ 激しい運動をしない
運動は体によいものですが、体力を消耗するような激しい運動はかえって尿酸値を上昇させてしまいます。エネルギーの消耗で尿酸が増えるほか、腎臓への血流量が減るため、排出量も低下するからだと考えられています。ただし軽い運動はオススメです。運動をすることで尿酸を直接減らせるわけではありませんが、痛風の背景に肥満などの問題がありますので、適度な運動をすることで肥満を解消し併発しやすい生活習慣病を改善するなどさまざまな効果が期待できます。運動で汗をかくと体内の水分量が減少し、血液が濃縮される事で尿酸値が高くなってしまいます。運動で汗をかく際には、水分摂取を欠かさずする必要があります。
 
■ ストレスをためない
痛風や高尿酸血症の原因として食生活の問題点だけ考えられがちですが、ストレスも無視できない問題です。痛風や高尿酸血症の患者さんを見てみると、活動的で責任感の強いタイプでストレスを受けやすい立場の人ほど痛風や高尿酸血症にかかりやすいというデータがあります。痛風や高尿酸血症の改善には食生活を見直すだけではなく、ストレスを適度に解消するなど環境改善も必要となってきます。

痛風や高尿酸血症の発症は、生活習慣や食生活だけの問題ではなく、病気や薬(利尿薬や喘息薬など)の服用によっても尿酸値が上がる事があります。また、DNA・RNAなどの核酸を大量に含んだ健康食品にも尿酸値を上げる働きがあります。高尿酸血症は痛風をはじめとする痛みを伴う辛い病気の始まりです。定期的に健康診断を受診し早めに発見と治療を行い、医師の指導にしたがって健康維持のために食事や運動など生活改善を継続し続ける事が大切です。
 
※ 痛風・高尿酸血症の予防と治療について、ご不明な点がありましたらお気軽にクリニックまでお尋ね下さい。

 

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映像提供 : リンバ球バンク「再発・転移するがんと闘う」より

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